「YES高須クリニック」のCMでお馴染みの美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長の別宅が空き巣被害に遭い、金塊約7キロ(時価総額3000万円以上)が盗まれていたことが報道され話題になりました。
高須院長はツイッターで「ヘソクリ全部取られた」と明かしています。さすが、高須院長ヘソクリの額も庶民とは桁違いですね。
ところで、このニュースで話題になったのが、同じ金庫に入っていたのに被害に遭わなかった2個のダイヤモンド。実はこのダイアモンドは妻・シヅさんと、同じころに亡くなった母・登代子さんの遺骨を使って製作したダイヤモンドだったと、高須院長がツイッターで明かしています。
「エッ!遺骨でダイヤモンドつくれるの」と驚かれた方も多かったようです。今回はこの「遺骨で作るダイヤモンド」について紹介したいと思います。
遺骨でダイヤモンド。気になる作り方や値段
遺骨ダイヤモンドとは、最愛の故人の遺骨から採取される炭素を元に作られた人工のダイヤモンドです。もちろん天然ダイヤモンドも同じく成分は炭素です(毛髪にも炭素が含まれているので、遺髪も一緒に利用することもできます)。
成分は同じといっても、天然のダイヤモンドとは違って、人工的に高温高圧をかけて作られます。見た目は天然ダイヤモンドと特に変わりはありませんが、装飾としての宝石感覚ではなく、大事な人の形見として亡くなった後も身近に感じていたいということなのでしょう。
作成はほとんど海外に委託
作成方法と行程ですが、一般的な例で説明します。まずは、ダイヤモンドを作る遺骨の中に含まれている炭素の量と、その他にもどのような成分が構成されているのかを、しっかりと分析し、特殊装置にて熱処理を施して炭素を丁寧に抽出します。
高温高圧法で、炭素の結晶化に不必要な不純物を除去して、黒鉛を生成して遺骨ダイヤモンドの原石を作ります。色を付けたものを選択した場合には、さらに高温処理などを施して、色付けをしたものを作ります。
遺骨から、人骨ダイヤモンドを作りあげたら、カッティングと研磨作業が行われます。ここまでが、遺骨ダイヤモンド制作施設での工程ですが、主に海外の施設で行われるようです。アクセサリーとして加工する場合には、日本国内へ遺骨ダイヤモンドが戻って来てから行われます。
気になる値段は
さて、気になる値段ですが、遺骨ダイヤモンドの値段の相場は、いちばん小さいサイズ0.1カラットで30万円くらいから、1カラットで300万円、2カラットで400万円くらいとされているようです。もちろん同じ大きさでも、色やダイヤモンドのカットの仕方によっても値段は異なります。
制作を受け付けている会社は日本国内にも数社あるようですが、実際のダイアモンド加工は海外に委託しているようです。海外ではスイスの『アルゴダンザ社』やアメリカの『ライフジェム社』が有名です。ライフジェム社は世界で初めて、遺骨からダイヤモンドを製作した会社として知られています。
各会社によって値段は異なるので、必ず事前に見積もりを出してもらいましょう。また、1社だけで無く必ず複数の会社からの見積もりを取るようにしましょう。
また、加工されたダイヤモンドを、指輪やネックレスなどにするには、ダイヤモンドの加工代金とは別に、アクセサリーへの加工代金がかかりますので、注意しましょう。
もちろん、遺骨ダイヤモンドを、必ず依頼した会社でアクセサリーにしなくてはならないという決まりはありませんので、自分で加工できる業者を探して、好きなデザインに加工してもらうことも可能です。
信頼出来る業者の選び方
近年、知名度が上がってきている遺骨ダイヤモンドですが、日本で依頼できる会社は、それほど多くはありません。
ダイアモンド加工(海外委託)とジュエリー制作を行っている国内業者(参考)
遺骨からメモリアルジュエリー・アクセサリーを作るならTOMONi
髪の毛・遺骨から作るダイヤモンド|ハートインダイヤモンド [heart in diamond]
まずは、ホームページで内容を確かめて、気になることがあれば、実際に電話をかけて質問してみることをお勧めします。電話に出る担当者の印象で、その会社の対応の質もわかります。できれば複数の会社に電話をかけてみましょう。そして、資料請求をしてすべての項目に細部まで目を通して、利用しようと思う会社が信頼できるかどうかを確認することが大切です。
確認ポイント
- 会社概要と代表者・所在地
- 遺骨の取り扱い方や、その後の引き渡し方法
- 製作期間
- 遺骨をダイヤモンドに加工している施設(委託会社)はどこにあるのか
- 証明書や鑑定書が発行されるのか
大切な遺骨を数か月の間、手元から離して託すことになります。慎重に、念には念を入れて納得するまで確認しましょう。もし、それで会社が嫌がるようであれば、その会社には依頼しないことが賢明です。
まとめ
従来のお墓への納骨にこだわらない人や、常に故人との一体感を感じていたい人、肌身離さず大事な形見として身に着けていたい人は、遺骨ダイヤモンドを考えてみてはいかがでしょうか。もちろん、大事な遺骨を長期間預けることになりますので、信頼できる業者を選ぶことが大切です。