終活とは人生をより良く生きる作法

終活とは?エンディングノート・親の介護・老後の生活など、自分らしい最期を迎えるために必要なことを考えています。

エンディングノートを書いてみる

 

 エンディングノートを書いてみる

 

終活は「終」という字を使っています。いずれ誰しもが死を迎える訳ですが、そこまでどのように「生きるのか」にフォーカスするのが終活の目的です。終活でやるべきことのまず1つ目、「エンディングノート」を書いてみましょう。

エンディングノートとは

エンディングノートという言葉が広まったきっかけは、「エンディングノート」という映画が公開されたのも大きな要因でしょう。


すべてにおいて生真面目で何事も「段取りが命」をモットーに高度経済成長期を支えてきた熱血営業マン砂田知昭氏は67歳で会社を退職し、第二の人生を歩み始める。

しかし、その矢先に重度の胃ガンが発見され、余命宣告されると、限られた人生を自分らしく生きるために、そして残された家族が困らないためにと、エンディングノートを作成する。その姿を軽妙なタッチでつづったドキュメンタリー。そのノートは、知昭氏から愛する人たちへのメッセージでした。

映画は、仕事一筋に生きた末期がんの父親(砂田知昭氏)の姿を、映画監督である実の娘(砂田麻美氏)が追ったドキュメンタリー映画です。2011年公開でDVDも発売されています。

 

f:id:yumeno10jp:20181017003944j:plain

 

エンディングノートを書く目的は、主に「自分の死後、家族にかかる負担を減らすこと」です。エンディングノートの書き方には決りや規定はありません。 書かなければならない項目が決められているわけではありません。ノートの中に実際に記載する内容や情報の量も人によって違います。

エンディングノートと遺言書はどこが違う?

エンディングノートとは、その名の通り「終わり」を記した「ノート」です。終活は生前から終末までのライフステージにおいて、「いつ何をすべきなのか」とか「最後はどうあるべきかなのか」などを考えて行動することです。頭の中のそれらをきちんと整理してどのように計画するかを具体的に記したものがエンディングノートといえるでしょう。

 

一方、遺言書は自分に万一のことがあった場合に財産(遺産)を誰にどれだけ渡すか、事業や不動産などの管理を誰に託すかを生前に取り決めた意思表示です。これらを民法の規定に従って書面に残したものが遺言書です。

 

その内容が、法律で定められた相続の規定よりも優先されるなどの法的効力が認められているので相続をスムーズにトラブルの無いように作成されることが一般的です。

 

また、遺言書の法的効力は、死後に初めて効果を発揮するもので、エンディングノートのように生前の情報を記載することはありません。

遺言書がおもに「死後の財産分与」だとすると、エンディングノートは「人生の記録」といえるでしょう。