終活とは人生をより良く生きる作法

終活とは?エンディングノート・親の介護・老後の生活など、自分らしい最期を迎えるために必要なことを考えています。

データ終活 始めようとおもったら

データの終活は具体的にどうやって始める?

それではここでは、どのようにデータの終活を始めていけばよいのかについて考えていきましょう。パソコンやスマホに保存されたデータや自分が利用しているサービスを見直すきっかけにして下さい。

 

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PC(パソコン)の場合

まず、PC(パソコン)のデータ終活です。パソコンに保存されているデータをざっくり分けるすれば、メール、金銭関係の取引(銀行、証券など)、有料会員登録(有料サイトなど)などでしょう。それらの具体的な処理方法について見てみましょう。

メール

個人のパソコンであれば、メールの内容はプライベートなものが主でしょう。無料のメールアドレスを利用している場合は、一定期間使用がないとそのまま使用できなったり、削除されるものもあります。

また、一定期間が過ぎれば削除されるような設定も可能です。有料サーバーから提供されるメールアドレスなどは支払いがなくなれば使用不可になります。

 

基本的なことですが、一番手軽な方法は、不要なメールは期間を決めて、定期的に削除しておくことをお勧めします。しかし、どうしても一定期間は残ることになるので、見られて困るようなものや後にトラブルの原因となりそうなものは予め削除しておきましょう。

金融関係

証券取引、インターネット銀行、保険などの金融関係は、家族に内緒にしている方や本人以外はよくわからない情報だったりの場合が結構あるのではないでしょうか(内緒の株取引や口座など)。

そうなると、亡くなった後に家族が預金の確認や証券取引などの解約などの手続きをすることはかなり困難となります。

例えば、故人がFX取引をしていたことを家族が知らず、「亡くなった後の急な為替変動で、多額の追加証拠金が遺族に請求されてしまった」という事例もあるようです。こうなると、家族は思いがけない金銭的負担を負うことになります。

 

このような事にならないように、家族が見つけやすいようにパソコンやエンディングノートに、どのようなものがあって、自分の死後どのような手続きをしてほしいかをしっかりと伝えわるようにしておきましょう。

有料会員登録

インターネットの有料サイトやサービスに会員登録している場合も注意が必要です。
こちらも自分の死後、解約手続きをしなければ、課金が続くことになります。しかし、事情を知らない家族が解約などの手続きを行うのは大変困難です。

また、どのようなサイトやサービスを利用していることも分らなければ、専門家の手を借りてもかなりの時間や費用もかかることになります。

まずは、利用しているサービスが、本当に必要なのか、無料のものに切り替え出来ないかを見直しして、必要のないものがあれば解約手続きを行っておきます。

 ID、パスワード管理

金融関係や有料サイトには、必ずと言ってよいほどID、パスワードの登録が設定されています。家族が解約手続きをしようと思っても、そのID、パスワードが分からなければ出来ません。

各サイトのID、パスワードについてきちんと管理しておきましょう。パスワードを管理せずに放置してしまうと、最悪の場合は誰かに乗っ取られたりする危険もありますから注意して下さい。そうなれば手続きはさらに困難になり、費用や時間もかかることになります。

残された家族に迷惑を掛けないために

経済産業省の調査によれば、デジタル(データ)終活に限らず「エンディングノート」を知っている人は63.5%と認知度は高かったようですが、そのうち実際に書いたという人はわずか2%に留まっているようです。

誰でも自分が突然亡くなるなんて考えたくないもの。しかも、不要なデータを全部整理しようと思ったら確認から仕分け、そして削除までかなりの手間や時間がかかるでしょう。

それでも、残された家族になるべく迷惑がかからないよう、最低限の情報をまとめておくことや、普段からデータの整理を心がけておくようにしましょう。

 

データ終活は私達の身近な問題としてとらえる必要があります。しかし、思い立っても中々始めることが出来ない方も多いのでないでしょうか。また、故人が残したデジタル遺品に気がつかず、相続による思いがけない経済的負担で悩んでいるも少なからずおられるでしょう。

そんな人達のために2016年に「相続で苦しめられる人が0になる」社会の実現を目的として、東京・千代田区で弁護士などが中心となって設立された「日本デジタル終活協会」は、デジタル遺品対策、デジタル終活対策の指導や普及活動を行っている団体です。

 

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任意団体 日本デジタル終活協会 (JDEAI) https://digital-shukatsu.net/

各種の相談や全国各地でセミナー、エンディングノートを保管するサービスも行っていて、セミナーでは「皆さんは、スマホを残して死ねますか?」で始まり、デジタルデータをアナログの「デジタル世代の引継ぎノート」に書きだす、整理方法などを指導している。年代的には、まだ終活を考えるには早い、働き盛りのビジネスマンなども沢山参加しているようです。

データ終活は「考えているけど・・・なにから始めれば」と悩んでいる方は、きっかけとして、このようなセミナーに参加してみるのも良いのではないでしょうか。

 

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