思い切ってデジタル化してみよう(ネガフィルムの場合)
さて、今回は生前整理の一環で写真(ネガフィルム)をデジタル化して整理しましょうというお話です。
50歳以上の中高年の方であれば、子ども時代、独身時代の写真や、結婚してからも子どもや家族の写真など、フイルムカメラで撮った写真やネガを沢山保存されている方も多いのではないでしょうか。
しかし、現在では、写真といえばデジタルカメラや携帯電話、スマートフォンなどで気軽に写してデジタル写真として保存して、プリンターを使って自分でも写真としてプリントまで出来てしまう時代です。
デジタルカメラは、2000年(平成12年)頃から国内の光学機器メーカーだけでなく、電気機器メーカーが一般向けデジタルカメラ事業に参入して、さらにはカメラ付携帯電話の高機能化も進み、2005年(平成17年)にはフィルムカメラとデジタルカメラの販売台数が逆転しました。
終活では、デジタルカメラ以前のフィルムカメラ写真やネガは、不要なものは思い切って捨てて、残しておきたいものを年代ごとにひとまとめにして、整理しておくことをお勧めしています。
これは、不要なものは捨てて量を減らすということですが、いざ整理しようとすると、昔の写真などは捨てるのはなかなか踏ん切りがつかず悩んでしまうという声も良く聞かれます。
実際、写真やアルバムに整理ってなかなか進みませんよね。どうしても見ちゃうと、当時の思い出が甦ってきて、つい手が止まっちゃうんです。
そこで、思い切ってそれらをデジタルデータ化して、整理保存してみませんか。つまり、捨てて量を減らすのではなく、デジタルデータ化して量を減らして保存しまうのです。
CD、DVDで保存すれば、場所も取りませんし、いつでもパソコンなどで見ることもできます。必要があれば写真としてプリントすることもできます。 写真を捨ててしまって、後でしまった!なんて焦ることはありません。
一度デジタルデータに変換してしまえば、プリントした写真のように劣化することはありません。また、デジタルデータに変換したものは、画像編集ソフトなどを使う事により、見やすく編集することも可能です。
ネガフィルムからデジタルデータに変換する
ネガフィルムをデジタルデータに変換する方法としてはいくつか方法がありますが、大きく分けると業者に依頼する方法と、自分で市販されている「フィルムスキャナー」を利用して変換する方法です。
手っ取り早く、一番簡単な方法は専門業者に依頼する方法です。例えば写真店や大手家電店などのデジタル変換サービスを利用する方法です。ネガフィルムに写っている写真をデジタル化し、CDやDVDなどにJPEGなどのデジタルカメラと同じようなデータ形式で保存したものを受けとります。
デジタル変換された写真データは、一般的にはCDやDVDなどに保存された状態で渡されるので、パソコンなどの画面で直接見ることができます。
また、ファイルをコピーしてパソコンのファイルや、USBメモリなどにコピーも出来ますし、ファイル名に対応した写真のサムネイルのインデックスも作成されますので、写真を探す時などにはとても便利です。自宅にパソコンとカラープリンターがあれば、自分でも写真にプリントする事も出来ます。
店頭に持ち込む場合
ネガフィルムを店頭に持ち込めば、量にもよりますが、即日に出来るものもあるようです。料金としては、データの解像度にもよりますが、35mmフィルムなら1本あたり300円~700円前後でやってくれるところが多いようです。
これはフィルム1本あたりの値段で、1本に24枚入っていても、36枚入っていても同じ値段となります。例えば、ビックカメラの店頭で依頼できる「フジカラーCD」というサービスでは、1本あたり500円(税別:2018年12月現在)で、1枚のCDに5本までのネガフィルムを入れることが出来ます。
インターネットで申し込みする場合
店頭に持参する方法以外には、インターネット等で依頼する方法です。例えば、富士フィルムなどがやっているフィルムスキャンサービスがあります。これはインターネット等で申し込むと、送付キットが送られてくるので、そのダンボールにフィルムを入れて送付すれば、デジタル変換されたデータが入ったCDやDVDを送ってくれるというものです。
お店に直接持参するよりは料金が割高になり、また納期も時間がかかりますが、店頭に出向かわずに済みます。
自分で行う。量が多い場合は検討してみよう
これに対して、自分でデジタルデータに変換する方法は、市販されているフィルムスキャナーを利用する方法です。専門業者が使っている高性能フィルムスキャナーに比べると性能は劣りますが、自分でいつでも気軽に変換できるのが良い点です。変換するものが大量の場合は、結果的に割安になります。
Amazonや楽天で「フィルムスキャナー」で検索すれば沢山出てきます。性能にもよりますが、数千円程度のものから販売されています。取り込みソフト兼写真編集ソフトも付属しているので、これだけで取り込みから明るさや色合いなどの修正まで出来ます。
ポジフィルム、スライドフィルムも変換したい場合は、それらも対応可能なものを選びましょう。
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