終活とは人生をより良く生きる作法

終活とは?エンディングノート・親の介護・老後の生活など、自分らしい最期を迎えるために必要なことを考えています。

『まんぷく』の松坂慶子の行動が大好評、生前葬ブーム到来の予感?

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生前葬はその名の通り、自分が生きている間に自分の葬儀を行うというもの。自分が元気なうちにお世話になった家族・友人・知人を招いて、直接感謝の気持ちを伝えることができます。

ドラマの影響で生前葬がブームになる?

 実はこの生前葬がブームになるかもしれないと話題になっています。それは、先月までNHKで放送されていた朝の連続テレビ小説『まんぷく』のなかでヒロインの母親、鈴役・松坂慶子さん(66才)がなんと「生前葬を挙げたいの。生きてるうちに、みんなに“ありがとう”と言いたいのよ」と言いだし、実際にドラマのなかで生前葬が行われたのです。歴史ある朝ドラの中でなかで、生前葬が行われたのはもちろん初めてです。 

まさに前代未聞でしたが、3月28日放送回は、15分間まるまる「鈴の生前葬」シーンだったのですが、視聴率は20%超で、ネットでは「神回」と話題になりました。

実は、多くの大手葬儀社では、葬式を知るためのセミナーの一環として、「納棺体験」を開催しています。白装束を着て棺に横たわると、自然に「死」と向き合えて、感極まって泣き出す人も少なくないようです。

『まんぷく』のなかで、鈴さんは「いつ死んでもおかしくない。でも、それではあいさつができない。だから、生あるうちに、肉親や親しい友人たちと共に人生を振り返り、感謝の気持ちを伝えられれば、悔いなく人生を終えられるのではないか」と話しています。

 ドラマ『まんぷく』の影響で、生前葬ブームとまでは行かないにしても、興味をもったり、実際に生前葬を行う人が増えるかもしれませんね。 当然のことですが、自分の葬儀に自分自身が参加することはできません。しかし、それを可能にするのが生前葬(せいぜんそう)です。 

しかし、生前葬はまだまだ一般的ではなく、経験したことがある方も少ないでしょう。 生前葬についてや、生前葬を考えるなら事前に考えておきたいことなどについて紹介します。

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生前葬の形式は自由、生前葬の内容には決まりがありません 

生前葬の内容には決まりがありません。主催者が自由に決めることができます。また、その多くは喪主となる本人が信仰している宗教があっても、無宗教の形式であることがほとんどです。

参列者は、普段からお世話になっている身内や、親族、親しい友人などが集うことが多いようです。では、実際にどのように行われているのでしょうか?実際の葬儀の流れの一例を紹介します。

1.開式の挨拶
2.自分史の上映(映像やスライド)
3.親族や友人からのスピーチ
4.出し物(余興)
5.会食
6.本人挨拶
7.閉式の挨拶

こんな感じで進められることが多いようです。もちろん、生前葬は主催者によって内容や規模が異なるので、費用にはこれといった目安はありません。会場は葬儀場ではなく、ホテルの宴会場を利用する場合が多いようです。共通しているのは、品物代、会場費、人件費などがかかることでしょう。

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生前葬のメリットと注意点

自分でお世話になった人たちに直接お礼を言うことができる

当たり前のことですが、普通の葬儀では自分は亡くなっているので、親族や参列者に感謝の気持ちを直接伝えることはできません。元気な時はなかなか面と向かって感謝の気持ちを伝えることは、なかなか出来ないという方も多いのではないでしょうか。生前葬のような場を設けることは、お世話になっている人たちに、感謝の気持ちを伝えるひとつのきっかけになるでしょう。

自分の思い通りの葬儀を行うことができる 

最近では、葬儀が多様化しており、自分の好きだったこと、生きがいとしていたことをテーマとして葬儀を行いたいと考えている方も増えています。趣味や好きなことを取り入れた自分らしい葬儀を行っても、亡くなっているので、その様子は実際に自分の目で見ることは出来ません。生前葬であれば、自分が考えた葬儀を執り行い、そこに立ち会うことができます。

自分が亡くなったときの遺族の負担を軽くできる。

生前葬であれば、本人が喪主を務めることも可能です。通常の葬儀であれば、死後は残された遺族は深い悲しみや喪失感を感じながら葬儀を進めることになるでしょう。それらの負担は小さいものではないはずです。生前葬を挙げることで、自身が亡くなった時の遺族の負担を減らすことができます。 

生前葬にはメリットもありますが、注意点もありますので考慮することが必要です。

・自身の考えだけで行うことはできません。親族の理解や同意が得ることが必要です

・まだまだ一般的な方法ではないので、参列する方への配慮が必要です 

・生前葬を行ったとしても、亡くなった時には火葬をしなければなりません。

生前葬を行った場合でも、実際に亡くなった時は火葬を行う必要がある 

生前葬を行う場合に見落としがちなことがあります。 それは注意点でも挙げたように、生前葬を行った場合でも、実際に亡くなった時は火葬を行う必要があることです。実際に亡くなった場合に最低限行わなければならない流れは次の通りです。 

臨終 → お迎え・安置 → 納棺 → 通夜・告別式 → 出棺 → 火葬 → 骨上げ

通夜・告別式を除き、ご遺体の安置からお骨上げまで、一連のことは行うことになります。生前葬を考えるのであれば、亡くなった時のことまで考えておく必要があります。

家族が困らないように、お迎えから火葬までを組み入れた葬儀を事前に検討しておきましょう。万が一の際、ご家族に伝わるように、決めていることをエンディングノートに書いておくことをお勧めします。

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これまで説明してきたとおり、生前葬を行っても、実際に亡くなった場合には火葬を行う必要があります。そうしたことを考えると、亡くなった場合のことを考え火葬まで行ってくれる葬儀社に相談しておけば安心ですね。

お勧めなのは小さなお葬式です。葬儀のトータルプランナーとしてお迎えから火葬までを含んだ様々な葬儀のセットプランが用意されています。エンディングノートも同封されている資料も用意されているようなので、まずは取り寄せて、家族でお話されてみることをお勧めします。

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