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東京の樹木葬は郊外から都心へ、増える「都市型」、費用・好アクセス・墓じまいなどで人気

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従来からの一般的な墓石を建てるお墓に替わり、人気を集めているのが、「樹木葬」です。樹木葬には、地方や里山といったイメージがありましたが、今や人気なのは「都市型」と呼ばれる都会の真ん中にあるタイプや都市郊外型です。現在、樹木葬の墓地は全国に400~500ヶ所ぐらい、東京都内でも70ヶ所ぐらいあるといわれています。今回は、現在も建設が進み、増加中の東京の樹木葬について紹介します。

 何故人気?東京の樹木葬墓地

従来のお墓とは違い、墓標に墓石を必要とせず、代わりに樹木や草花などを埋葬場所の近くに植えて墓標の代わりとすることから樹木葬が始まりました。

墓石を必要としないことから、価格の相場は東京都内の樹木葬でも総額80万円以内で抑えられることがほとんどです。最近では地方にある実家など、手入れが困難なお墓を、お参りしやすい東京の都心部に移す、いわゆる墓じまい(改葬)が多くなってきました。この、お墓の引っ越し先として、従来のお墓より費用を抑えられる樹木葬が選ばれることも増えている一因のようです。

東京の樹木葬は郊外から都心へ、増える「都市型」

東京の樹木葬は従来から八王子・町田エリアといった23区外の地域に人気の樹木葬が集まっていました。これは、樹木葬が樹木を植えるスペースなどが必要になるため、東京都内のエリアのなかでも、23区外の方が墓地として開発しやすい土地があるといった事情が考えられます。

しかし、2010年前後から「都市型」と呼ばれる形態が登場しました。都市型は主に東京23区など大都市の中心部にある寺院の一角に作られ、墓地の一部を転用したものも珍しくありません。

最近では「ガーデニングタイプ」の樹木葬が登場し、港区といった東京のビジネス街にも、お寺の境内にあるスペースを利用した樹木葬墓地が増えてきています。この影響で、東京に住んでいる方にも樹木葬がより身近な存在となり、求めやすくなっているようです。

東京の樹木葬の費用の平均は50万円程度

東京の樹木葬は、形式によって差はありますが、1人10万円~70万円くらいの費用が相場となっています。平均すると1人50万円程度かかるようです。 都内で一般的な墓石を建立するタイプの墓地の相場は、最低でも80万円程度からです。費用面でも樹木葬を選ぶことには大きなメリットがあると言えるでしょう。

*価格はあくまでも参考です。価格の高い、安いは立地環境や埋葬方法などに密接に関係します。

立地環境の違いは土地の価格です。東京でも人気の港区や世田谷区といった場所にあれば、当然地代は高く、必然的に樹木葬の値段も高くなります。

一方、東京でも八王子市や町田市といった比較的都心から外れている地域であれば、東京都心部よりも値段が安くなり、埋葬スペースも広くなります。ただし、23区外の場合は都心部から参拝までに1時間以上かかる場所もあります。料金だけで決めてしまうと後々参拝が大変になりますので、慎重に検討しましょう。

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交通アクセスや施設内容について

どこの場所のお墓もそうですが、交通アクセスは費用と共にとても重要なポイントで、東京の樹木葬を検討する場合も同じです。東京都内であれば、最寄り駅から徒歩圏内の所にある樹木葬は大変貴重でしょう。駅から徒歩で行けるところなのか、あるいはバスやタクシー、送迎バスなどが頻繁に運行されている場所なのか、実際に参拝するのと同じように現地を訪れて確認しておくことが大切です。

また、東京の樹木葬には駐車場がなかったり、あっても狭い場所も多く存在します。基本は、電車やバスなどを利用した参拝を考えた方が良いでしょう。

また、法要施設が無く、個別法要を行えないこともあるので、併せて確認しておきましょう。

どこが運営しているのか確認しておく

東京の樹木葬を探す際、樹木葬を管理する運営者についても確認しておきましょう。お寺が運営に関わっている寺院墓地が多いのですが、東京都が運営する都営墓地、地方自治体が運営する公営墓地もあります。宗教法人あるいは、財団法人などの公益法人が運営する民営墓地もあります。墓地・霊園管理者が明確に表記されていない場所は管理体制が整っていない可能性もありますので注意しましょう。

宗派についてこだわりがある場合は注意が必要

東京の樹木葬のほとんどが宗旨や宗派を問わないところが多いようですが、寺院が管理している樹木葬については注意して下さい。寺院に多くみられるのが「それまでの宗派を問わない」としているのですが、入墓された後は管理するお寺の宗派にのっとって供養を行うことに同意してもらうことが規約になっていることがあります。

一方、民営や公営の樹木葬墓地であれば、宗派も問わず、供養に関してもそれまでの宗派にそったやり方で個別供養を執り行ってもよいとしているところも多いようです。宗派についてこだわりがある方は、入墓された後に問題になることもあるので、必ず事前に確認しておきましょう。

ペット埋葬可も増えています

東京の樹木葬では、ペットと一緒に埋葬できる場所も増えています。しかし、その場合は動物の遺骨埋葬料は追加で数万円の料金がかかることがほとんどのようです。

また、人間と同じ区画には収骨することができないといったケースもあるので、ペットの埋葬についてどれくらい追加費用が必要か、一緒に納骨されるのか、事前に確認しておきましょう。

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まとめ:事前に見学、特徴を知ったうえで選択することが大切

樹木葬では、「埋葬後に自然に還れそうだから」を選ぶ理由に上げる方も少なくないようです。しかし、「都市型」「公園型」などは里山型のスタイルをそのまま採用しているわけではありません。

骨つぼのまま納めるタイプの場合は自然には還りませんし、埋葬スペースも小さく、頭の中で描くイメージとギャップがある場合もあります。現在の樹木葬には明確な決まりはなく、様々なスタイルが樹木葬を名乗っているのが現状です。事前に見学し、その特徴をよく知ったうえで納得して選ぶことをおすすめします。

樹木葬墓地探しは専門のサイト利用が便利です

複数の樹木葬墓地を見学するために活用したいのが、霊園のポータルサイト「 いいお墓.com 」です。東証一部上場の鎌倉新書が運営するサイトで、日本全国7,700以上の霊園を掲載しています。樹木葬だけでも現在300以上の登録があります。ご自宅や実家の近くのお寺や霊園で樹木葬墓地があるところも一斉に調べて資料請求することができます。一度の入力で複数の資料請求ができる手軽さと、ギフトカードの特典もお得です。

まずは情報豊富な専門サイトで資料請求してみて、気になるところを複数見学するのが、上手なお墓の探し方です。 

 

 

 

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