終活とは人生をより良く生きる作法

終活とは?エンディングノート・親の介護・老後の生活など、自分らしい最期を迎えるために必要なことを考えています。

広がる「終活年賀状」

朝日新聞デジタルによると、来年(平成31年)の年賀状に「来年の年賀状を辞退させていただきます」などの一文を年始の挨拶にそえる「終活年賀状」が広がりつつあるそうです。

長い間年始の慣習として定着している年賀状ですが、人間関係を整理したい、高齢になったなどのさまざまな理由で、毎年続けてきた年賀状のやりとりについて考え直す人たちが増えてきているようです。

 

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高齢・人間関係の整理…理由は様々のようです。

 

記事では実際に「年賀状を終わりにしたい」と終了宣言が記載された年賀状を受け取った方も紹介されています。 

《皆様と交わして参りました年賀状ですが、誠に勝手ながら今年をもちまして書きおさめとさせていただきます》

新年のあいさつに続いて、年賀状の「終了宣言」が印刷されていた。神奈川県の男性(69)が2017年の正月に受け取った年賀状だ。差出人は70代後半の夫婦。男性は思った。

「お互い高齢になり、こういう終活もありだな」

男性も翌年、文面をまねて終活年賀状を書いた。毎年出してきた約50枚のうち、今後のつきあいがなさそうな5人ほどに、年賀状をやめたい気持ちと感謝の言葉も手書きで添えた。

「印刷や宛名の名簿の管理が面倒だし、あまり思い入れがなく、つきあいも薄くなった人との関係を整理したい気持ちもあったから」

東京都の弁護士の男性(72)にも、7年前ごろから終活年賀状が届くようになった。今年の正月は10枚ほどあった。

 《高齢になったので》

 《米寿を迎えたので》

 そんな理由も書かれていた。「縁切り状のようなものだけど、何も言わずにやめるのではなく、きちんとあいさつしてくれて気配りなんだと思った」。届いた人たちへの年賀状は、翌年から出していない。

 

中には40代で、終活年賀状を試した方もいるそうです。昨年思い切って、年賀状を出さなかったら、年明けに友人など事情を知らない方から、年賀状が届いて結局返事を出すはめに。事情を話すと、毎年年賀状楽しみにしていたのに言われ、考え直して今年の年末はまた年賀状を出そうと考えているそうです。

年代や考え方も人それぞれですが、人間関係の整理や区切りの一つとして終活年賀状はこれからも広がって行きそうです。

 

 葬儀サービス会社によると、65歳以上の約200人を対象に実施した調査によれば、「終活年賀状を受け取ったことがある」という人は57%だったそうです。
また、実際に「出したことがある」は6%でしたが、半数近くが「終活年賀状を送ろうと思っている」と答えたそうです。
理由は「付き合いを縮小したい」「年賀状作成の負担」「体力に自信がなくなった」などさまざまです。
また、受け取った時や、受け取ることを想像した時の気持ちを問う質問には、7割近くが「さびしい」と答えたようです。

 

実は私も数年前に1度だけ頂いたことがあります。 元上司の方で80歳を超えたその方の手紙は丁寧な手書きで、来年からは欠礼したいと添えてありました。

その時は、驚き、また 大変寂しくも感じましたが、私に心配掛けまいとする心遣いが感じられ、こちらの方こそ今までありがとうございましたと感謝の気持ちが湧いてきました。

「終活年賀状」と聞くと、寂しいもののように感じますが、生きているうちに感謝を伝える良い機会になるのかもしれませんね。

 

文案の提供サービスも始まっています。

年賀状のイラストなどにダウンロードサイトを利用している方も多いと思いますが、

年賀状のイラストなどのダウンロードサイトを運営する「TB」(名古屋市)では、昨年から終活年賀状用の文案も用意しています。

年賀状の文例 - 来年から年賀状を辞退したい場合- | 年賀状プリント決定版 2019

 

文例:

あけましておめでとうございます
毎年いただいておりました年始のご挨拶ですが
小生 寄る年波を感じるに至り 誠に勝手ながら
今年をもちまして 新年のご挨拶状を最後とさせていただきます
今後も変わらぬおつきあいをお願い申し上げるとともに
皆様のご健康とご繁栄を心からお祈りいたします
平成三十一年 元旦

サイトには、この他にも色々用意されています。

 

会社では、主な顧客層は70~80代だが、その子供世代の40代前後の層も狙っているとのこと。

体力的にも書くのが難しくなった親に代わり、子ども世代が終活年賀状を書いて出すことも想定して「高齢化で、終活年賀状の需要はますます増える」と見込んでいるようです。

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