終活年賀状 気をつけたいこと
さて、前回は終活年賀状が広がっていると書きましたが、改めて書き方や文例について紹介したいと思います。
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年齢的なことや体の衰えなどで、年賀状を出すのがそろそろ大変になってきたということで終活年賀状を考えているかたが増えているようです。
しかし、突然年賀状を出すのを止めてしまえば、「それはあまりにも失礼で義理を欠くことになるのではないか」と感じてしまう方も多いでしょう。特に新年の挨拶として何十年も出し続けてきた方にとっては、そのお気持ちは人一倍だと思います。
終活年賀状はそうした気持ちから、理由をきちんと説明して、不義理を詫びて来年以降の年賀状を辞退しようというものです。
しかし、いざ終活年賀状を出そうと思った際に、困ってしまうのが内容ですよね。相手に失礼の内容に書くにはどんな文面が良いのでしょうか?
内容が一方的にならないこと
まずは、内容が一方的にならないようしましょう。「年賀状を書くことが億劫になった」たとえそうであっても、そのような内容で書いてしまうと、一方的に縁を切られたと思われる可能性もあります。そんなことにならないよう、書き方には十分気を付けて下さい。
例文に加えて、書きやすい理由もご紹介しますので、参考にしてくださいね。
まずは、終活年賀状の例文から見ていきましょう。
あけましておめでとうございます
毎年いただいておりました年始のご挨拶ですが
小生 寄る年波を感じるに至り 誠に勝手ながら
今年をもちまして 新年のご挨拶状を最後とさせていただきます
今後も変わらぬおつきあいをお願い申し上げるとともに
皆様のご健康とご繁栄を心からお祈りいたします
平成三十一年 元旦
引用:年賀状プリント決定版 2019
年賀状の文例 - 来年から年賀状を辞退したい場合- | 年賀状プリント決定版 2019
年賀状のイラストなどのダウンロードサイトを運営する「TB」(名古屋市)さんの終活年賀状の文例です。とても参考になりますね。
今回で年賀状をやめますという一方的な書き方ではなく、やめる理由がきちんと書かれています。
止める理由は3パターンの組み合わせで
終活年賀状を書くということは、何らかしらの理由があって、年賀状をやめたいということ。単に「年賀状を書くことが億劫になった」と言葉をそのまま書くことはやめましょう(本当にそうだとしても・・・)。相手に失礼な人だという印象を与えてしまいかねません。
そこで、終活年賀状で、年賀状を止める理由として書きやすいものを3パターン紹介します。相手の気持ちを害さずに丁寧に伝えるためにも参考にして下さい。
パターン1:高齢になった
この場合は「年を重ねてきたから」とストレートに書いてもよいでしょう。
ただし、一定の年齢が来た節目にという理由の方が、より印象は良いでしょう。
(例文)
今年で〇〇(古希・喜寿など)と節目の年齢となりました
つきましては本年をもちまして新年のご挨拶状を最後とさせていただきます
節目となる年です。参考にしてください(年齢は数え年となります)
※ 数え年・・・生まれた年を1歳として、新年を迎えるごとに1歳ずつ加える数え方
還暦61歳、緑寿66歳、古希70歳、喜寿77歳、傘寿80歳、半寿81歳、米寿88歳
卒寿90歳、白寿99歳、百寿100歳
パターン2:手元がおぼつかなくなった
手元がおぼつかなくなってきたという体の衰えが理由です。
年を重ねると誰でも起こりうることですから、理解してもらいやすい理由です。
(例文)
年を重ねるにつれて手元がおぼつかなり筆をとるのが難しくなってまいりました
つきましては毎年のご挨拶状を今年限りで失礼させていただきたいと思います
パターン3:文字の読み書きが難しくなってきたため
こちらもパターン2理由と同様に体の衰えです。理解してもらいやすい理由です。
年賀状を書くことはもちろん、読むことも難しくなってきた。つまり、やり取りが難しくなったということです。
(例文)
ここ最近はめっきりと文字の読み書きが辛くなって参りました
つきましては本年を持ちまして新年のご挨拶状を最後とさせていただきたいと思います
それでは、次の例文をご覧下さい。パターン1とパターン2を合せたものですね。
あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
さて 私もよる年波には勝てず
毎年の年賀状をしたためることも難しくなってまいりました
本年をもちまして 年始のご挨拶状をご遠慮させていただこうと考えております
向寒のみぎり くれぐれもご自愛なさいますようお祈り申し上げます
平成三十一年 元旦
引用:年賀状プリント決定版 2019
このようのパターン1~3を組み合せて書くこともできます。是非紹介した、理由の書き方や例文を参考にしてください。
お付き合いは続けていきたい旨を添える
年賀状を終わらせてしまうと、今後の相手との関係について不安になるかもしれませんが、終活年賀状は、あくまでも年賀状を終わらせるという気持ちを伝える挨拶です。
なので、文言の最後には「今後とも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いしたい」旨の一言を添えると、一方的な縁切りの印象を抑えることなく、相手に気持ちを伝えることができるでしょう。
(追記)
それでも、終活年賀状をためらっている方へ
いくら文面で丁寧に伝えたとしても、終活年賀状にためらいがある方に、背中を押してくれるようなデータを紹介します。
終活系のポータルサイトを運営する鎌倉新書によると、65歳以上の191人を対象に行なったアンケートによれば、「今後出さない旨が書かれた年賀状を貰ったことがある」人は57.1%でした。実は意外と多くの人が、終活年賀状を受け取った経験があるんですね。
また、回答者の62.8%が、「出したことはないが興味がある」と回答しています。やはり、自分も、いつかは年賀状を止めざるを得ない状況になることを意識しているのです。
もし、自分が終活年賀状を受け取った場合でも、相手の気持ちを汲み取って、冷静に受け止めることが必要でしょう。そして、忘れていけないのは、来年はこちらからも年賀状を出さないように記録しておくこと。すぐに記録しておかないと、「終活年賀状」を貰ったことを忘れて、翌年いつものように年賀状を出してしまうような事態になってしまいます。
今年の年賀状は平成最後の年賀状となります。区切りをつけるのは良いタイミングではないでしょうか。もらった方もきっとあなたの気持ちを受け止めてくれるとでしょう。
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