終活とは人生をより良く生きる作法

終活とは?エンディングノート・親の介護・老後の生活など、自分らしい最期を迎えるために必要なことを考えています。

終活の影響で年賀状の例文に異変!今年は『来年から年賀状を辞退したい場合』が断然トップに

高齢など理由に広がる“終活年賀状” 

今年の年賀状の受付けが12月15日から始まり、受付け当日には郵便局に年賀状を投函に続々訪れる人々の姿がテレビで放映されていました。

減り続ける年賀状の発行枚数

年末の風物詩のような光景は毎年変わらないように感じますが、年賀状に発行枚数は平成15年(2003年)の44億枚超えをピークに11年連続減少中で、今年は24億枚あまりでピーク時から半減しています。

今年の年賀状の一等の賞品はなんと「現金30万円または同額相当のプレミアム賞品」。2018年の一等賞金は10万円だったので、2019年は3倍にアップ!これだけ賞品を高額にしても、発行枚数を減らしているのが現状です。 

f:id:yumeno10jp:20181228121435j:plain

原因にSNSの普及や料金の値上げもあるが・・・

近年のメールや会員制交流サイト(SNS)の普及、はがき料金が1枚62円に値上がりした影響などが主な原因に考えられているようですが、それに加えて近年の「今年限りで年賀状を出すのをやめます」といういわゆる「終活年賀状」の増加の影響もあると思われます。

そして、この終活年賀状が今年さらに増えている状況が新聞などでも報道されています。今年の年賀状が平成最後というのも影響しているのではないでしょうか。「年賀状じまい」を考えている方には区切りをつける良いタイミングなのでしょう。

 

スポーツ報知には、年賀状印刷サービスを提供する業者の話が掲載されていて、「年賀状で今までよく利用された例文の項目は『出産、赤ちゃんが生まれた場合』だったが、今年は『来年から年賀状を辞退したい場合』が断然トップ」とのこと。

 インターネットで年賀状印刷サービスを展開しているTB(名古屋市)によると「年賀状で今までよく利用された例文の項目は『出産、赤ちゃんが生まれた場合』でしたが、今年は『来年から年賀状を辞退したい場合』が断然トップ」だという。そこには「高齢になり手足の衰えを感じるようになりました」「寄る年波に勝てず」などの言葉が並び、相手を気遣いながら丁寧に年始のあいさつを遠慮する文章が紹介されている。サイトの運営、開発を担当する同社の営業部員は「自分の周りでも高齢の人が年賀状をやめるという話を聞きます。勧める立場としては残念ですね」と寂しそうに話した。 

引用:スポーツ報知

当ブログでも「終活年賀状と文例」を紹介していますが、まさか、年賀状を辞退したい場合の文面がトップとは思いませんでした。

いまや「終活年賀状」「文例」「書き方」などで検索するとインターネット上には年賀状じまいの文面を紹介するサイトが沢山出てきます。 

 

shuukatsu-junbi.hatenablog.com

相手との関わりや自分の生き方を見つめ直すきっかけに

「もうすでに印刷してしまった」「枚数が少ないので印刷済みの年賀状を購入している」など、年賀状の準備をされていても手書きで丁寧に、「高齢のため・・・・」「手元がおぼつかなり・・・・」「文字の読み書きか難しくなり・・・」などの理由で、「新年の挨拶は今年の年賀状で最後にさせていただきたい」と付け加えることができます。

だだし、文言の最後には「今後とも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いしたい」旨の一言を添えて下さい。そうすれば、一方的な縁切りの印象を抑えることなく、相手に気持ちを伝えることができます。

 

 終活のなかで、長年の儀礼的な付き合いについて整理をしたいと考えている方も多いのでしょう。そのなかで、この終活年賀状は象徴的なものになっているように感じます。新しい年を迎えることを良い機会に、相手との関わりや自分の生き方を見つめ直してみては如何でしょしょうか。