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樹木葬は寺院・民営・公営によって費用が変わる

人気の樹木葬の仕組みや埋葬方法とは

樹木葬は墓石の代わりに樹木を植えるお墓の形式のことです。近年、雑誌やテレビ番組などで終活情報が取り上げられる機会が多くなり、「樹木葬(じゅもくそう)」という言葉も一般的になり、耳にすることが多くなりました。

ところで、あなたは、樹木葬にどんなイメージを持っていますか? 自然志向で、明るく、自由、一般的な石のお墓より安価、そんなイメージでしょうか、しかし、詳しい仕組みや埋葬方法まではご存知ない方が多いのではないでしょうか。

樹木葬とは一体どんなお墓なのか?一般的な石のお墓より安価なイメージがあるが実際のところは?普通のお墓とはどこが違うのか?経営母体によっても価格相場は変わるのか?色々気になることはありますね。ここでは、経営母体のタイプ別に手続きや費用、維持管理のついて紹介して行いきます。 

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樹木葬の費用は経営母体によって大きく変る

樹木葬用の墓地には大きく分けて3つのタイプに分かれます。寺院が運営する墓地民間企業が運営する墓地公営(公共団体などが運営)墓地です。

墓地開発に要する費用や維持管理費は、墓地によって一定ではないので、樹木葬の費用もおのおの異なります。

価格では、一番安いといわれているのは公営墓地です。費用は10万円程度で済むこともあるそうですが、その価格の安さから、権利取得の競争倍率は10倍以上のこともあるくらい大変な人気となっているようです。

また、永代供養料や永代使用料も墓所によって価格は大きく異なります。

永代供養料とは樹木葬の承継者がいなくても、代わりにお寺などが永代にわたってお経をあげて供養し、遺骨の管理をするための費用のことです。お参りする人がいなくても、いなくなっても無縁仏・無縁墓になる心配がありません。

一般的には十三回忌、三十三回忌まで供養をお寺が行い、その後は合祀墓に合祀されその後も続けて供養していくため、その費用は供養していくお寺の方針によって異なります。

*合祀墓(ごうしばか)とは、一つの場所に複数の人の遺骨を一緒にして供養を行うお墓を指します。合葬墓(がっそうぼ)、合同墓などといった呼ばれ方をされることもあります。

一方、永代使用料とは土地を永代に渡って使用(借りる)する権利料の事を言います。これは墓所の土地の使用権を取得するための費用であり、お墓の形態や立地条件によって料金は大きく異なります。

この永代使用料を支払えば、家族が代々受け継ぐことが可能ですが、土地を永代に借りる権利(使用権)なので、価格は決して安価ではなく、100万円~を越えてしまうことがほとんどのようです。 

樹木葬の費用はいくら:寺院墓地の場合

現在、人気の高い樹木葬ですが、実は意外なことですが、日本で初めての樹木葬が誕生したのは、意外にもお寺が発祥なのです。

「里山の再生や保護」を目的の一つとして、自然環境に影響を与えずに里山の自然の再生、山の緑豊かな環境を守る一環として里山型の樹木葬を始めたのが、岩手県の祥雲寺というお寺です。 

この日本で初めて樹木葬を開始した祥雲寺の区画は現在、知勝院というところが運営・管理しています。初期費用として50万円、管理費8千円、埋葬料として1名50万円、一人目以降は10万円の費用がかかります。合計すると、100万円ほどの費用がかかることなります。民営と同様に内容により様々な料金形態となっていますので、事前に資料請求や問い合わせをするとよいでしょう。

樹木葬の費用はいくら:公営墓地の場合

樹木葬の誕生はお寺からだったのですが、現在のように広がったのは、NPO法人が始めた桜葬といわれています。お寺などの里山型の樹木葬とは違い、利便性など考慮して都市でも行えるように環境整備した都市型の樹木葬を普及させていったのです。

*桜葬は、桜を墓標とする樹木葬墓地で、石碑にかわり桜の木を墓標とし、遺骨を土に還す墓地です。桜葬墓地は、シンボルツリーの桜をいくつかの区画が共有し、桜の下にともに眠る集合墓となっています。

この桜葬の誕生で、都会に住んでいる方々が自然に囲まれた環境での終わりの住処を探したいという要望に応えることができるようになりました。現在では東京都の小平霊園や神奈川県の横浜市営墓地なども樹木葬を行っています。各市町村など地方自治体が運営・管理する公営の樹木葬も従来の墓石と同様に競争率が高く、人気のある墓地といえます。理由としては、地方自治体での運営・管理していることへの安心感と、民営や寺院に比べて費用が安価であることが挙げられます。

ただし、年々申込者が増えているが現状で、ある程度の申し込み条件を設けて制限してる場合があるようです。自分が申し込み条件をクリアしているか予め確認をしておきましょう。安いところでは10万円程で使用することができる場所もあるようなので、費用や申し込み条件に関しては各自治体のホームページで確認して下さい。

ちなみに東京都で樹木葬が可能な公営霊園を調べてみると6万円から500万円とかなり大きな開きがあります。費用を抑えることが可能ですが、安いのには訳があります。区画の面積が狭い、立地が悪い、日当たりが悪い、最初から合祀、など条件が悪い場合がります。安いと飛びつくのではなく、事前に現地を見学し、購入してから失敗したと思わないようにしましょう。

樹木葬の費用はいくら:民営墓地の場合

現在、運営されている中でも多いのが民営の樹木葬で、比較的、公営や寺院運営よりも規則やお墓の形状など自由度が高い傾向にあるようです。

しかし、民営の場合は運営方法などについて良く確認しておきましょう。民営の場合は運営会社の歴史が浅い場合もあるので、事前に運営会社を調べておくことも大切です。また、問い合わせ時や見学に行ったときの対応や、事務所の有無などを確認し、安心して任せられる会社かどうか納得して申し込むようにしましょう。

費用は、1区画2名の埋葬で40万円といったところから、1区画70万円で何名でも使用可能なところなど様々です。目安としては30万円から90万円程と考えておけば良いようです。

樹木葬は生前に自分の意思で決めるお墓です 

首都圏(東京)を中心として全国的に樹木葬墓地の広がりが見られます。ここまで急速に広まった要因は、やはり費用と継承者の問題でしょう。

従来の墓石の一般的な購入価格が150万円前後といわれるなか、樹木葬の費用はそれの半分程度という価格の安さと、少子高齢化、核家族化などによりお墓の継承者が期待できなくなっていることや、残された人に墓のことで負担を掛けたないと考える方が多くなってきたことが原因と思われます。樹木葬は生前に自分の意思で決めるお墓です。まずは、詳しく樹木葬について調べてみることから始めてはいかがでしょうか。

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