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ふるさと納税返礼品に「永代供養」が登場!

 ふるさと納税返礼品に「永代供養」を採用 沖縄 南風原町

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 沖縄タイムズによれば、南風原町のふるさと納税の返礼品として、沖縄県メモリアル整備協会が県内のメモリアルパークで取り扱っている「永代供養」を採用したと同社を訪れたそうです。 

headlines.yahoo.co.jp

沖縄県メモリアル整備協会(南風原町、堤純一郎理事長)の新垣裕之事務局長らが21日、沖縄タイムス社を訪れ、南風原町のふるさと納税の返礼品として、同協会が県内のメモリアルパークで取り扱っている「永代供養」を採用したと報告した。

 返礼品の永代供養は名護市やうるま市、中城村など県内6カ所のメモリアルパーク内にある「永代供養墓おきなわ霊廟(れいびょう)」の利用権で、遺骨の管理や供養などのサービスを提供する。南風原町への寄付額は30万円から。

 同協会の新垣事務局長は「ふるさと納税を通して地域貢献できるだけでなく、永代供養を通して子や孫の世代にも安心感を与えられる仕組みになっている」と話した。

問い合わせは同協会、電話(0120)202869

ふるさと納税の返礼品は近年競争が過熱

「ふるさと納税」とは、自分が住んでいる市町村ではなく応援したいと思う自治体に寄付ができる仕組みで、2008年から実施されている制度です。

寄付をすることで、地域貢献につながるだけではなく、地域の特産品・名産品がお礼の品として貰えると、今では多くの方に利用されています。今回、永代供養がふるさと納税の返礼品として登場したのは驚きですね。昨今の終活ブームの影響でしょうか。

ふるさと納税は昨年、納税額の3割を超える高額返礼品が問題となって、加熱する“返礼品競争”に野田聖子総務相が返礼割合を3割以下にするなどの通知に従わない自治体を制度から除外する考えを示していました。

この基準からすると、今回の南風原町への寄付額は30万円からなので、返礼割合から計算すれば実質9万円程度で永代供養のサービスの提供を受けれることになります。

 この永代供養の返礼品に採用された、沖縄県メモリアル整備協会とはどのような団体なのでしょうか?気になるのでちょっと調べてみました。

(公財)沖縄県メモリアル整備協会とは

oki-memorial.org

1995年から主に個人墓地の改装に取組んで、1999年からは管理型公園墓地の開発に取り組み、現在では沖縄県内7カ所のメモリアルパークを管理運営している団体のようです。2009年から永代供養・納骨堂「おきなわ霊廟」を県内6カ所の建立し、海洋葬や位牌供養塔の建立など多様化するニーズに合わせさまざまな供養のカタチを提案しています。

また、近年は終活支援にも取り組み、講演会、イベントなども企画運営しています。

「交通の便がよくて駐車場やトイレなど施設の充実した管理型公園墓地の登場は、お墓についての県民の意識を大きく変えたと言われています」

引用:同協会HPから

 

教会のHPには、永代供養の利用者の声多数寄せられていますが、ほとんどが沖縄の方のようです。沖縄以外の方もおりますが、やはり沖縄にゆかりのある方のようです。

 永代供養ご契約者様の声

 永代供養は様々なタイプが用意されていて、個別墓、樹木葬、屋内供養墓などがあります。特筆すべきは、なんと海洋散骨に永代供養がついたプラン、永代供養・海洋散骨「美ら海」があることです。 

 沖縄の海に眠りたい人にはお勧め

海洋散骨に付いた永代供養ですが、海洋散骨を希望する方々の願いを叶え、遺族が供養の対象が無いといった後悔をすることのないように安心して行えるプランとなっています。 

1.沖縄の美しい自然「美ら海」に眠ることができます。

2.参拝する場を残せる。従来の散骨ではお墓が残らないので、お参りする場がなく、遺族・ご友人が困ることがありましたが、この海洋散骨では一部の遺骨を「おきなわ霊廟」へ納骨して、墓所として利用することができます。

3.礎への記名彫刻。霊園内の礎に納骨された方の名前を彫刻して残せる。

4.永代に続く手厚い供養。毎月欠かさず合同供養法要を開催。毎回百名以上のご参列が有り、もしも将来、お参りする子孫の代が途絶えても、永代にわたり供養が続く。

気になる費用ですが、委託散骨プラン「海洋散骨+永代供養+記銘彫刻」で10万円となっています。

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まとめ

「ふるさと納税サイトさとふる」では、ふるさと納税の返礼品として、以前からお墓掃除やお参り代行サービスを行っている自治体はありましたが、今回のような永代供養サービスを行う自治体は始めてです。

沖縄の市町村ですので、返礼品目当てに全国からどれくらいの寄付金が集まるのか、わかりませんが、沖縄県メモリアル整備協会にとっては、報道に取り上げられることによる話題性やPR効果はかなりあったのではないでしょうか。

もちろん、返礼品は「永代供養墓おきなわ霊廟(れいびょう)」の利用権としかわかりませんので、寄付する前に詳しい内容については確認が必要でしょう。

もともと沖縄の美しい自然や海に眠りたいという要望はかなりあると思います。特に散骨希望者にとっては、一部の遺骨を「おきなわ霊廟」へ納骨して、墓所として利用するサービスは、遺族が供養の対象が無いといった後悔もなくなりますので、家族の理解も得やすいのではないでしょうか。

元々の費用も安く抑えられているようなので、この話題をきっかけとして、以前から沖縄で眠ることを考えていたのであれば、この機会に真剣に考えてみるのもよいのではないでしょうか。

 

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