「メルカリ終活」で生前整理。成功させるポイントや注意点は？
終活で取組む内容はエンディングノートの作成や遺言や葬儀の用意など多岐にわたりますが、そのなかで一番手をつけやすく、成果が目にみえるのが、持ち物の整理ではないでしょうか。いわゆる「生前整理」です。亡くなってから家族に遺品整理で迷惑をかけないように不要品の処分を始められている方も多いのではないでしょうか。
「メルカリ終活」で生前整理は常識？
以前まで不要品の処分はゴミとしての廃棄処分やリサイクルショップなどの買い取りを利用するのが一般的でした。しかし、この生前整理に「メルカリ」を使う方が増えてます。「メルカリ終活」という言葉も聞かれるようになりました。
フリマアプリのメルカリは、簡単に不要品などを売買出来るとあって、若者を中心に人気でしたが、最近はシニア世代もその手軽さからか生前整理や断捨離に利用するユーザーが急増しているようです。
その魅力は出品の手軽さと落札率の高さ。1日100万品以上の出品があり、売れた商品の約半分が24時間以内に取引されるというスピーディーさも魅力です。「生前整理」や「断捨離」に利用すれば、もう不要となったものでも、必要な人に譲ることができるうえ、子供たちに余計な荷物を残すこともなくなるというメリットもある。
このメルカリの利用拡大は、サービス当初は出品の手軽さや使いやすさがクローズアップされましたが、不適切な出品などの色々な問題もありました。しかし、現在では改善されて取り引きの安全性も向上しているのも一因でしょう。
メルカリで高く売る３つのポイント
一般社団法人終活協議会では、メルカリを使った終活をしたくても、やり方・手順がわからないという人向けに、メルカリのアカウントの取得方法や出品の流れ、売れるためのコツなどを教えるセミナーを行っています。2018年3月から月に２，３回開催されているが、セミナーの反響は大きいようです。今回はセミナーでも教えている少しでも高く商品を売る3つのポイントを紹介します。
写真は汚れや傷みを隠さずに写す
商品のいいところばかりを見せようとしまいがちですが、それはダメです。汚れや傷みのある部分もきちんと写真に写し分かりやすいように説明します。説明不足はクレームの原因になりますよ。
直射日光を避け、自然光の入る窓際で撮る
撮影は自然光で行います。夜間や暗いからといって蛍光灯の下で撮影すると品物の色が変色して写ったり、光の反射が写りこむことがあります。フラッシュを使うのも同じような状態になりますのでダメです。直射日光が差し込まない明るい窓際で撮影するようにしましょう。出来れば午前中の撮影がお勧めです。
商品説明は思いを込める
生前整理の出品ならではですが、商品説明は商品の思い出などを積極的に書きましょう。大事にとっておいた物であればなおさら受け取った人に大切にしてもらいたいものです。商品の思い出などを書くことで、共感してくれる人の目に留まりやすくなるはずです
また、「生前整理」や「終活」というキーワードを積極的に使って見ましょう。朝日新聞によれば、2017年と比較して、2018年は「生前整理」や「終活」というキーワードで出品されている商品が2.8倍に増えているとのこと。落札目的の利用者も、掘り出し物を探して検索してくる可能性もありますよ。
“メルカリが中高年の利用状況を調べたところ「生前整理」「終活」のキーワードで出品されている商品が、昨年（1～3月期）比2･8倍になったという。”https://t.co/4KJkfaaBzB
— 毎日新聞 (@mainichi) June 28, 2018
以外な物が高く売れる可能性も！
何でも売れるのがメルカリのよいところ。中には、子供に残すのはもったいないという思いからか、仏壇や日本人形などを売る人もいるそうです。その中でも意外に高く売れる物は、どんな物でしょう。遺品整理を手掛ける遺品整理ドットコムによれば、「昭和時代のレトロな品は価値があり、昔のノベルティーやおもちゃなどもマニアやコレクターがいるので買い手がつくはず。たとえ、汚れていたり、部品が足りなかったりしても、もう世の中に出回っていないレア物の可能性があります。壊れていても部品取りで落札される場合もありますので出品してみる価値はありますよ。ただし、クレーム防止のため品物の状態については丁寧に説明しましょう。」とのこと。
売れなかったらあきらめも大切
フリマアプリを使った生前整理は、メリットも多いのですが、落札が約束されているものではありません。「まだ売れないからもうすこし・・・」「いつか高く売れるかもしれないから・・・」と、メルカリで売れるのを待つことを言い訳にしていては、いつまで経っても生前整理は進まないでしょう。
メルカリで一番売れやすい期間は、出品してすぐの間なんです。「何日までに売れなければ、処分する」「何日までに売れなければ、値段を下げる」等のマイルールを決めて利用するようにしましょう。
まとめ
家の中でひっそり眠っている不要品も人によっては宝物。思わ高値で落札される可能性もあります。「メルカリ終活」であなたも出品してみてはいかがでしょうか。
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