終活とは人生をより良く生きる作法

終活とは?エンディングノート・親の介護・老後の生活など、自分らしい最期を迎えるために必要なことを考えています。

生前整理のやり方:高橋英樹さんのように大胆にはできなくても、仕分けの基本がわかれば進みます

仕分けの基本がわかれば、生前整理は進みます

 俳優の高橋英樹さんも終活に取組んでいると、「ダウンタウンDX」や「徹子の部屋」などでお話されています。生前整理で不要品を処分したようですが、さすが大物芸能人と思わせる捨てっぷりで、共演者を驚かせていました。

なんと、処分した量が我々一般人とは桁違い。自宅にある洋服1500着をはじめ、タンス、テーブル、冷蔵庫など33トンを処分したとのこと。高橋英樹さんは「4トントラック8台とちょっとです」とあっさり答えていましたが、通常家族4人の引っ越しで4トントラック1~2台くらいが平均ですから、どれくらいスゴいかが分かります。(番組では、4トントラック8台が8往復と紹介されていてさらに驚きます!)きっとこれだけの量ですから、奥様や娘に迷惑を掛けられないと思いからでしょう。 

f:id:yumeno10jp:20190109111322j:plain

引用:芸能人自宅公開まとめブログ https://jitakukoukai.com/

f:id:yumeno10jp:20190109111350j:plain

引用:芸能人自宅まとめブログ https://jitakukoukai.com/

さて、今回のテーマは、高橋英樹さんも行った「生前整理」についてです。生前整理とは、文字通り自分が生きている間に身の周りのものを整理することです。特に書斎や押し入れ、クローゼットなどに自分の荷物が大量にある方、家族と離れて一人暮らしでアパートなどの賃貸住宅に住んでいる方などは、遺族の負担を少しでも減らす意味でも、生前整理をやっておくべきでしょう。

でも、いざ捨てるとなると高橋英樹さんのように大量ではなくても、「どこから手をつけてよいものかわからない」といった状態になり作業が始められない方も少なくないでしょう。悩んで作業が進まない方に、整理前の準備から仕分けの基本まで紹介します。まずは、生前整理を行う場合は、その前準備をすることがとても重要になります。

f:id:yumeno10jp:20181104002821j:plain

 生前整理は前準備から

財産目録の作成する

まず取りかかるのは財産目録の作成です。残された家族や親族が亡くなった後に相続でもめることのないよう、事前に自分の財産目録を作成しておきます。整理をしている途中で気がついたり、見つけるものもあるかもしれませんが、まずはわかる範囲で自分が持っている財産を書き出しておきます。

自分なりに判断基準を決めておく

そもそも自分のものがたくさんある方は、整理や処分が苦手なタイプである可能性があります。それだといざ整理をしようと思っても、結局は何も捨てられないといったことになりかねません。

例えば、いつか使うと思いながら残しているけど1年以上使ってないものはきっぱり捨てる。いつか痩せたら着るつもりでとってある洋服は捨てる。などといった、自分なりの判断の基準を持っておくことは、生前整理を行う上で大事なポイントです。

家族の意見を聞いておく

自分が捨てたいと思っているものが、家族にとっては残しておきたいものだったり、整理するものが必ずしも一致するとは限らない場合があります。家族が残しておきたいと思っていたものを捨ててしまうなんてことがないように事前に家族に意見を聞いておきます。もちろん逆の場合もありますので、家族との話し合いは大事ですよ。 

種類別の仕分け方法

前準備が終わったら、いよいよ本格的に整理を開始します。しかし前準備をしていたとしても、ものが多いとどこから手をつけていいかがわかりません。そこで「財産」、「衣類」、「思い出のもの」、「その他のもの」など、いくつかに分類したうえでひとつずつ整理を始めていきましょう。

 

1.財産

前準備で作成した財産目録を元に実際の財産を照合してみましょう。実際に付き合わせてみると、あると思っていたのにない、ないと思っていたのにあるなんてことがよくあります。そんな時は、ちょっと手間ですが再度財産目録を作り直しましょう。また後々トラブルにならないよう、整理が終わったらわかりやすくまとめておくのも大切ですよ。

 

3.衣類
前準備でも書いたように、すでに着られなくなったサイズのものはこの際、思い切って捨てましょう。また着られるサイズであっても、流行遅れのものなどはとっていても着ないものです。色々思い入れはあるでしょうが、1~2年以上着ていないものは思い切って捨ててしまうほうがよいでしょう。

f:id:yumeno10jp:20181127103059j:plain

 2.思い出のもの

昔、趣味で使っていたものが押し入れなどに押し込んでいませんか?例えばゴルフや釣り道具、楽器やコレクショングッズなどを整理します。既にやめてしまった趣味の道具は、欲しがっている家族や知り合いがいれば譲りましょう。きっと喜ばれますよ。

譲る相手がいなければリサイクルショップの買い取りやオークションなど出品して処分しましょう。ヤフーオークションやメルカリなどは案外簡単に出品できるものです。それも出来ないようなものは思い切ってゴミとして処分します。

写真は、バラバラになっている場合はアルバムを用意して整理します。多い場合はデータ化し、パソコンやクラウドサービスに保存して、印刷された写真は処分する方法もあります。VHSビデオテープなどもデジタル化できるものはデジタル化しましょう。写真もビデオテープもデジタル化すれば、かさばらず劣化も防げます。 

4.その他のもの
その他のものとして多いのは、本やレコード、CDなどがあるでしょう。まずは本当に手元に残しておきたいものを選んで、それ以外を処分の対象にします。

その上で、本は整理して価値の無いものは資源ゴミとして処分します。まだ価値のあるもの( 小説や、単行本、学術書 )などは、古本屋やリサイクルショップに売りましょう。

レコードやCDも整理してリサイクルショップに売ります。レコードやCDも最近はすべてデータ化することができます。処分してしまうのが心配な場合はデータ化したうえで売却や処分する方法もあります。

 

shuukatsu-junbi.hatenablog.com

 
shuukatsu-junbi.hatenablog.com

 

仕分けの基本は「使う」「使わない」「残す」「捨てる」の4種類に分けること

生前整理と言っても、基本は普段の「片付け」と何ら変りありません。「片付け」についての本もたくさん出版されていますので、是非、参考にされることをお勧めします。ネットでも「片付け」で検索すればたくさん情報が出てきますよ。 

仕分けの基本も片付けの基本と同じ。まずは「使う」ものと「使わない」ものに分ける。そして「使わない」ものの中から、さらに「残す」ものと「捨てる」ものに分類することです。

 「残す」に分類したものは、自分で決めた判断基準で、別の箱などに集めておきます。そして、1年以上そこから出すことがなかったものは捨てるようにします。

「捨てる」に分類したものは、そのまま処分しますが、古書店やリサイクルショップで売却など、それぞれのものによって処分方法を決めておきましょう。

真面目な方に多いのですが、最初からあまり細かく分類し過ぎなことが整理のコツです。1つ1つ細かく整理してしまうといつまでたっても終わりません。まずは大きく分類して、そこから整理していくことが、生前整理をスムーズに行う秘訣ですよ。

生前整理の代行業者の選び方

最近は、生前整理を請け負う会社が増えています。もちろん、生前整理は一人でコツコツ行うことも可能です。

しかし、何をどう処分したらいいのかわからない、高齢で重いものが持てない、などの場合は、業者に依頼することも検討してみてはどうでしょうか。

生前整理を依頼するときには、経験とノウハウを持った会社に依頼して下さい。わかりやすい基準として、生前整理や遺品整理に関する資格の保有の有無があります。

一般社団法人「生前整理普及協会」が認定する「認定作業士」という資格には、生前整理アドバイザー・生前整理認定作業士・生前整理診断士などがあります。遺品整理士、終活カウンセラーなども同じカテゴリーの資格です。

これらの資格を保有している方が勤務している会社は、生前整理、遺品整理に対し責任感があり、任せて安心な業者だと言えるでしょう。

「近くにどんな業者がいるのか分からない、情報を知りたい」そんな方には全国516社以上の遺品整理業者と提携・すべての業者に遺品整理士が在籍・即日対応から相見積もりの手配もしてくれる、「みんなの遺品整理」がオススメです。相談も無料ですし、ホームページから登録無しで、全国各地の業者の情報が確認できますよ。