終活とは人生をより良く生きる作法

終活とは?エンディングノート・親の介護・老後の生活など、自分らしい最期を迎えるために必要なことを考えています。

終活の一環 生前整理は元気なうちに行う

 

 生前整理は元気なうちに

終活は残されたご家族様に迷惑をかけないようにするという意味も含まれています。生活をしているといろいろ物が増えてくるものです。

生前整理なんて、まだ早い、もっと歳を取ってからでも大丈夫、なんて思っていませんか?生前整理は、まだ元気で体力のあるうちにやっておくべきです。
生きていると色々な物が知らない間に溜まってしまいます。大事に取っておいている物もあれば、持っていることも忘れてしまったものまでも。


自分にとってはどんなに大事なものであっても、自分が亡くなった後に受け継いでくれる人がいなければ処分されてしまうだけです。
家族に受け継いで大事にして欲しいものと処分しても良いものを自分で整理をしておけば残されたご家族も悩まずに済みます。

病気や加齢で体力と気力が落ちてから、そういえば、あれを片付けておけばよかった、きちんと分けておけばよかった、なんて、思っても頭も体がついてきません。終活の一環としてゆっくりでも良いので今からでも生前整理を考えて実行しましょう。

f:id:yumeno10jp:20181104002821j:plain

 

 もし、自分で出来なくても、生前整理を手助けしてくれて、いらない物を引き取ってくれる専門業者もいるので、利用してみるのも良いと思います。。

生前整理とは

ここ数年で、「生前整理 」という言葉は、かなり認知されてきたように感じます。2013年には、 一般社団法人「生前整理普及協会」が設立され、行政機関や福祉施設などの依頼を受け、生前整理のお手伝いをする「認定作業士」の育成を行っています。

育成している資格は、生前整理アドバイザー・生前整理認定作業士・生前整理診断士です。遺品整理士、終活カウンセラーなども同じカテゴリーの資格です。

現在では、これらの専門資格を持った生前整理の専門業者が全国各地に多数存在しています。「生前整理をやりたいがやり方がわからない」「力仕事ができない」という方々をサポートしています。

生前整理を定義すると「本人が、家族や親族のために主に財産問題、相続トラブルの解消のための整理」となります。

このブログでは、財産の整理だけにとどまらず、物の整理も含めた「自分の死亡後に遺品整理や相続問題で家族が困らないように、身辺整理をしておく」という広い意味合いで解説しています。

生前整理のメリット

 ご存じですか?思い出の整理をすることによって認知症予防になるともいわれています。
そうであれば、生前整理は一挙両得です。ご自身の今後の生活のためにも、また家族のためにもやっておくべきです。ここでは生前整理のメリットを紹介します。

相続問題や家族間トラブルの回避

いままでお話したとおり、生前整理はもともと残された家族が相続問題のトラブルで揉めないように行う整理です。なので、生前整理を行うことで、財産の整理がよりしやすくなり、相続財産の一覧を作成することができます。


それを利用して遺言書を作成したり、エンディングノートを作成したりすることもできます。エンディングノートや遺言書には、誰に何を相続させるのかを決めて書き残しておきます。そして、どうしてその内容の財産配分を考えたのか、その理由を残しておきます。そうすれば、被相続人( 相続財産を残して亡くなった方のこと)の意思が明確に伝わり、相続問題での家族間トラブルを回避することができます。


家族の遺品整理の負担を軽減

たとえばお子様たちが遠方に住んでいる状況で、あなたが、配偶者と二人暮らしか、一人暮らしの場合を考えてみましょう。
あなたが亡くなった後、家族が家を片付けや、必要な物を探すために時間・体力を費やし、精神的に大きな負担を与えることになります。

とくに、自宅がアパートなどの賃貸であった場合、すぐにでも立ち退く必要があります。そうすると、遠方から家族が来てすぐに片づけなくてはいけない状況となります。そうならないためにも、ある程度生前整理をしておくことで、家族の負担を少しでも減らすようにしましょう。

いざという時に備える

日本人の二人に一人がガンにかかるというのが厚生労働省の統計です。また、団塊の世代が75歳以上となる2025年頃には、認知症患者は5人に1人を占めるともいわれています。

あなたがもし、ガンにかかって入院しなくてはいけなくなったり、体を痛めたり認知症になるなどして施設に入居することになったとき、整理をしておくことで、本人の精神的負担も家族への負担も軽くなります。

また、あらかじめ対策をしておけば、予期せぬ入院にも慌てずに済みます。何より、整理整頓された環境で暮らすことは、ストレスからくる疾病や、つまずいて転ぶ、などから起こる怪我のリスクも軽減できます。

いつ始める?生前整理を始めるタイミング

やはり体力や気持ちが充実しているうちに行うことがお勧めです。例えば子供の独立など、生活の節目のタイミングで行うこともお勧めですが、思い立ったときが良いタイミングと考えて始めてみませんか。

 

業者の方にお聞きすると、介護施設へ入居のタイミングや長期に入院される際に、ご家族が依頼されてくることも多いようです。

この場合でも可能であれば、できるだけ本人が立ち会うようにしましょう。ご自身が立ち会うことで、持ち主の意思が反映されて、良い整理になるでしょう。

 

生前整理には、いつまでにしなければならないという期限はありませんが、残される家族のためにも元気なうちに、ゆっくりとでも少しずつ始めてはいかがでしょうか。

 

 関連: 

shuukatsu-junbi.hatenablog.com