死亡時自動削除・遺言ソフトとは
死亡時自動削除・遺言ソフトとは文字通り、自分の死亡時に他人に見せたくないデータを自動削除できるソフトです。これをデータ終活に利用してみましょう。
自分が元気な間はデータ管理ができるけれど、もし死んでしまうようなことが合った場合は死後に家族や第三者にPC内のデータが閲覧されてしまう可能性があります。
どうしても見られたくないデータがある場合は、こういった自動削除ソフトを利用するのも一つの方法です。
見せてはいけない、見せたくないデータが保存されているなら、自身の死後の尊厳を守るためにも最低限の対策として使ってみることをお勧めします。
漫画のデスノート(のちに映画化やテレビドラマ化もされている)をご存じでしょうか。架空の探偵 L(エル)の最期にはデータが自動削除されているシーンがあります。
一定期間生存している認証を送らないと、死亡しているものとみなしてデータを削除するシステムだったようですが、ここで紹介しているソフトも同様の機能を利用できます。
また、遺言機能が付いているものあるので、データ削除時に家族にメッセージを伝えることもできます。
いずれもソフト紹介サイトから評判の良い物を選んでいます。これ以外にも「終活 PC 削除 無料ソフト」などで検索すると色々で出来ますよ。
注目される「データ終活ツール」
1.《僕が死んだら》遺族を誘導してファイルを消去するソフト
いざというとき消去したいデータを指定すると、遺言を装った「僕が死んだら」というファイルがデスクトップ上に作成され、それを開くと消去が実行される仕組み。 https://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se444807.html
2.《死後の世界》時限式でファイルを消去
『僕が死んだら』と同様のフリーソフトですが、こちらは時限式(最後に起動してから〇日後、あるいは特定の日時)で任意のファイルが消去される仕組み。 https://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se281094.html
3.《Remove Timer》時限式でファイルを消去
こちらも指定した期間が経過すると自動でファイルを削除する「時限ファイル削除」ソフト。時限式(最後に起動してから〇日後、あるいは特定の日時)で任意のファイルが消去される仕組み。
4.《Last Message》信頼できる友人を介してデータ消去
今年スタートのネットサービス。メルマガ配信を通じて生存確認を行い、死亡が疑われたら指定の“バディ”に通知。バディには、遠隔操作で故人のPCやスマホのデータを消去するキーが渡される。自分だけでは完結しない。信頼できる友人がいれば良いサービスなのかもしれません。
5.《グーグルアカウント無効化管理ツール》Gmailをアカウントごと消去
ウェブ履歴、Gmail の利用状況、Androidのチェックインなどを調べ、一定期間利用がなければ、ユーザーが事前に設定したとおりにアカウントを消去したり、他のユーザーに通知したりしてくれる
*こちらは無料ソフトではありませんが、データ消去に有効なHDDケースです。
《JIGEN》時限消去機能付きHDDケース
設定した日数以内にアクセスしないとデータが消える。ソフトでは無くあくまで「ケース」なので、中身のHDDは自前で用意が必要です。すでに使用中のHDDを暗号化することはできない。有料。Amazonなどで購入可能(2,500円程度)
ツールも万能ではない
パソコンについては、有料、無料を含めて色々なソフトやサービスがありますが、スマホに対応したツールはまだまだ少ないようです。
遺言伝達サービスが中心のネット系サービスもありますが、運営会社の存続性が心配されます。
その中では、グーグルが以前から提供をしている『アカウント無効化管理ツール』は、データを削除出来るわけではありませんが、信頼性は高いといえるでしょう。
これらのツールも万能ではないので、頼りすぎるのではなく、あくまでも補助的と考えて使用しましょう。