新年は年賀状整理で終活をスタートしましょう
新年の挨拶をメールで済ませることも多い時代ですが、実際に年賀状が届くとうれしいものではないでしょうか。年賀状を通じて、交友関係をじっくり振り返るのも「終活」の一環といえるでしょう。
しかし、せっかくもらった年賀状だからと何年分もためこんで整理しきれず、困っている方も少なくないようです。今回のテーマは「年賀状の束をスッキリ片付けつつ、終活にもつながる「もしもの時の連絡リスト」を作成する」です。新年は年賀状整理で終活をスタートしましょう!
まずは年賀状の仕分けから
年賀状はいわば自分に関わってきた人の歴史です。お付き合いのある方が自分のために時間と手間を割き、気持ちをこめて書いてくれたものです。いわば人生の証、人間関係の軌跡ともいえるですから、スペースに余裕がある限り取っておきたいと思う気持ちはわかります。
それだけに、年賀状の束を眺めながらも処分するふんぎりがつかないかもしれません。まずは、自分なりの仕分けのルールをつくってから取り掛かってみましょう。
保管年数を自分なりのルールで決める
最初に保管年数を自分なりのルールで決めます。例えば、「プライベートの相手は3年間、ビジネスの相手は1年間」などと決めます。プライベートの相手からもらった喪中はがきも年賀状同様の区分で残しておきます。ダイレクトメールなど宣伝の年賀状は中身を確認したら年数に関係無く処分します。
また、これとは別にどうしても残しておきたいものもあるかもしれません、例えば「大事な人からのお気に入り年賀状だけ保管」のように特別ルールもあってよいでしょう。但し、最小限にしましょう。
まずは年ごとにまとめ、ルールに沿って分類していきます。仕分け内容ごとに、はがきホルダーに入れたり、シンプルに輪ゴムで留めたりして収納します。
年賀状を処分するときは、個人情報が漏れないようにシュレッダーにかけたり、住所部分を油性ペンで塗りつぶしてから細切れにします。最近では、個人情報を見えなくすることができるスタンプなども売っていますから利用すると作業が楽になります。
保存方法も「輪ゴム留める」から色々な方法があります。
束ねて輪ゴムで留める
一番シンプルな方法がこれです。紙で包んだり、輪ゴムにマスキングテープをつけたりして、何年のものかわかるように年号を書いておくと、いつのものかひと目でわかります。箱や引き出しなどにいれて保存しておきましょう。紙で包んだ場合は、端に年号を書いておけば、縦に収納した時にもひと目でわかります。
まとめてカードケースに収納
これもシンプル。100均で販売しているもので充分です。100枚程度入るカードケースが便利でしょう。ケースが透明なので中身がわかりやすく、同じ形状ので揃えるとスッキリ収納できます。1ケース1年分ちょうどが理想なのですが、枚数によってはギリギリ入らなかったり、逆にスカスカだったりするのが欠点でしょうか。
ポストカードホルダーに収納
カードホルダーに年賀状を1枚ずつ入れる定番の保管方法です。1枚ずつ収納できるので、しまった後にパラパラとページをめくって見返しやすいので便利です。
写真は、100均のセリアで購入したホルダーです。年末年始は、年賀状ホルダーとして販売されています。60枚収納可能(30ポケット)これで充分です。
ガムテープで製本
年賀状をそろえて片端をガムテープで製本テープのように使い留めるだけです。年賀状の束をきちんと揃えます。それを挟むように両端に、はがきサイズの厚紙をつけておくと上下の年賀状も汚しません。本のような感覚で本棚にも置いて保存できますし、手にとってパラパラ見れます。ガムテープでも良いですが、ブック(製本)テープを使った方がより確実です。テープや表紙に何年のものかわかるように年号を書いておくと、いつのものかひと目でわかります。
穴を開けてリング留め
パンチで穴をあけ、リングで留めます。年賀状のデザインによっては多少切れてしまうこともあるので注意。年賀はがきの左上1カ所だけ穴をあければ大丈夫です。
年賀状をデジタル化して保存する
いく整理のためとはいえ手書きや手作りなど工夫を凝らした年賀状を捨てるのは忍びない気持ちになるもの。そんな場合は、デジタルデータ化してパソコンやスマートフォンに保存しておいてはどうですか。場所をとらず、好きな時に見ることができます。デジタルなので劣化の心配もありません。
カメラで撮って保存
年賀状をカメラで撮って保存しておく方法です。スキャナなど特別なものを使わず、デジカメ(スマホのカメラでもOK)さえあれば、すぐ出来る手軽さが魅力です。
とりあえず年賀状をデジタル化して、何か用事があったときに後から探して見られれば十分というかた向けです。手軽ですが、照明の下だと表面が反射してしまったり、影が写ったり、葉書の周りまで写ってしまうので、きれいにデータ化したい場合は、他の方法がお勧めです。
*撮影する面に差出人の名前が記載されているか必ず確認して下さい。記載されていないと、誰から届いたものなのか分からなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。年賀状の表と裏をひとつのファイルとして保存する方法もあります。フォルダーには「年号」を、ファイル名には「差出人」を加えておけば、いちいちファイルを開かなくても誰からのものか探しやすくなります。
スキャンで読み取る方法
年賀状に限らず、デジタル化する際に選択肢のひとつになるのがスキャナを使って読み取る方法です。
しかし、年賀状をスキャナで読み取る場合は、ADF(自動原稿送り装置:コピーしたい原稿を一度に複数セットして、スキャナの方で自動で一枚ずつ読み込んでくれる機能)が付いているものがあれば簡単ですが、1枚ずつガラス面においてスキャンするのは、時間がかかりますしとても大変です。ADF付きのスキャナーを持っているのであればよいでしょうが、年賀状の整理だけに新たに購入するのはお勧めしません。
スマホのアプリを使って保存
年賀状をスマホで撮影する方法です。現在は多くの「スキャナアプリ」がありますが、無料で使える「CamScanner 」が便利でお勧めです。撮影(スキャン)してPDFを簡単に作成することができます。
スキャン時の手ぶれやゆがみなどを自動で修正してくれますし、「OCR認識」を選択すると、日本語も英語も高精度で文字認識できるのでスキャンした画像に手書きでメモを付けることも可能です。「〇〇さんの過去の年賀状を探したい」といった時は、文字で検索することも可能なので便利です。もちろんクラウドサービスにも保存することができます。
PDF作成!スマホのカメラがスキャナーに「Cam Scanner」
さてここからが大事。年賀状をもしもの時の「連絡先リスト」に活用
ご自身にもしものことがあった時、誰に駆けつけてほしいと思っていますか? 誰に連絡して欲しいと思っていますか?また、そのことを家族や周りの方々は知っていますか?残され家族が、いざという時は冷静な判断ができず、誰に連絡したらよいか分からず困ってしまう場合いも少ないないようです
このような場合には訃報を誰に伝えるのかという「連絡先リスト」があれば助かります。
そのためには以下の4種類を参考に分類して「連絡先リスト」を作成しておきましょう。
1.亡くなってすぐか、危篤になってすぐに知らせる相手
2.葬式の日取りが決まってから知らせる相手
3.火葬か四十九日が終わって知らせる相手
4.喪中はがきで知らせる相手
*もしもの時は携帯の電話帳より紙のリストのほうがわかりやすく、重宝します。年賀状を整理したら、保管場所をご家族に伝えておきましょう。パソコンなどで住所録リストを作成したり、エンディングノートに記載したりした場合も、万一のときに備えて誰かに知らせておくことが大切ですよ。
*そろそろ年賀状じまい「終活年賀状」を考えている方にはこちらもどうぞ。
shuukatsu-junbi.hatenablog.com
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